断糖 2015.8.11
こんにちは。
きむら歯科クリニック院長木村英樹です。
私は、最近健康に関する本をよく読みます。
中でも一番衝撃を受けた本があります。
それは、『断糖のすすめ』(西脇俊二著・ワニブックス発行)です。
ご存知の方も多いのはないでしょうか。
断糖とは、糖質制限のことで、砂糖を含むお菓子やジュース、フルーツだけではなく、米、麺類、パンなどの炭水化物を含む食品を食べない健康法です。
最初は「これは無理だろう。」と思いながら読んでいたのですが、内容が医学的、栄養学的に納得がいくことばかりでしたので、どんどん引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。読み終えた直後に、「これは、むし歯や歯周病の究極の予防法なのではないか。」という感想をもちました。
むし歯も歯周病も歯垢(プラーク)が原因です。プラークは、口腔内の細菌が糖を利用して、菌の集合体(バイオフィルム)を形成した物です。従って、理論上、糖がなければプラークは全く作られず、むし歯にも歯周病にもならないし、進行することもありません。
そこで、まず自分で試してみようと思い、5月中旬から糖質制限(断糖)を始めました。すると、体重がみるみる減少しました。3か月が経過しましたが、約10キロの減量に成功しています。それだけではなく、疲れにくく、集中力がアップしています。さらに、夜もよく眠れます。体調が極めてよくなりました。この結果に私自身、大変驚いています。
この本と出合えて本当に良かったと思いました。
口の中もいつもすっきりしています。
試しにしばらく歯磨きをやめてみましたが、全くといっていいほど歯垢(プラーク)がつきません!!
今後、糖質制限療法として歯周病治療にとりいれたいと考えています。