フッ化物洗口でむし歯予防 大分市立学校で実施 2019.5.17
こんにちは。
きむら歯科クリニックの木村裕子です。
令和という新しい時代を迎えました。
今週は夏を思わせる強い日差しが連日続いています。
皆様、お変わりありませんか。
大分市立学校では『歯と口の健康づくり事業』としてフッ化物洗口の取り組みが行われ始めています。
今年度には全小学校、来年度には全小中学校で実施する予定です。
大分県教育委員会が発行したリーフレットには
フッ化物洗口のむし歯予防の効果はとして、次の3つの働きをあげています。
(1)歯の質を強くします
※歯の表面に酸に溶けにくい結晶を作りだし、歯の質を丈夫にします
(2)歯の表面を修復します
※ごく初期のむし歯の回復を助け、再石灰化作用により健康な歯に修復します
(3)むし歯原因菌の抗菌作用があります
※むし歯菌の活動を抑え、酸を出しにくくします
先日、保護者への説明があり、私自身も参加しました。
その中で興味深い事柄がありました。
それは、就学前の4歳から小中学校を通じて11年間フッ化物洗口を行ったグループは、フッ化物洗口を行わない場合と比較して、グループが30歳になったときに、むし歯数が少なかったことです。
学童期のフッ化物洗口の効果は大人になっても効果が持続し、歯磨き習慣などにも良い影響を与えるという結果であると思います。
多くの児童・生徒がこのような機会に恵まれることは、歯科で働くものとして、子をもつ親として
大きな意味を持つと感じます。
この取り組みが一時期で終わらず、どうか長く継続をされていくことを望みます。
