7月の院内研修 妊婦さんへ 2019.8.30
こんにちは。
きむら歯科クリニックの木村裕子です。
秋雨前線が活発で雨が続いています。
暑さが厳しくないので過ごしやすいですが、お日様が恋しいです。
7月の院内研修の内容をお伝えします。
テーマは『妊婦と歯周病について』
・妊娠性歯周炎
・早産及び低体重児出産と歯周病の関係
・仰臥位低血圧症候群について
・歯科治療中に妊婦が仰臥位低血圧症候群になった時の対処法
歯科医療従事者として、学び理解を深めておかなければならない重要事項です。
今日では、妊婦が妊娠期間に歯科医院で専門的にケアをすることが少しずつですが周知されるようになってきました。
しかし、まだ一般的には十分ではないように感じます。
以下に妊娠中に起こる口腔内の変化について記述しておきます。
妊娠をされている方はもちろんのこと、周りに妊婦さんがおられる方はぜひ参考にされて下さい。
妊娠中に一度は歯科医院での健診と専門的なクリーニングを受けられることをおすすめします。
妊娠期間はつわりがあったり、出産への希望と不安で情緒が不安定になったりするものです。
だからこそ、生まれてくる赤ちゃんとの未来のために、お母さんの体調を整えるよう努めることは大切です。
一人で悩むことがないよう、不安なことがあれば、ご連絡下さい。
※妊娠中には歯肉が赤くなったり、腫れたり、出血しやすくなります。
※その症状は妊娠5週から20週目くらいから始まり、32週目頃がピークです。
※原因は歯肉溝から女性ホルモンエストロゲンが増加、分泌され、それを好む「プレボテラインターメディア」という悪玉歯周病菌が繁殖しやすい環境となるからです。
※さらに、状況が深刻になると、歯肉の炎症部位から炎症性サイトカインの一つである「プロスタグラシン」という物質が分泌されます。
※プロスタグラシンには痛み発生させ、子宮収縮と子宮頸部拡張させる作用があるため、過剰に分泌されれば早産が起こるリスクが高まります。