こんにちは。受付の木村です。
本日は、ビーブランドの吉田様をお迎えして、フッ化物のセミナーを医院で行いました。
日本と諸外国の虫歯の現状から、フッ化物による虫歯予防のしくみとその効果、フッ化物の応用方法、さらに、フッ素の中毒症状と対処法について・・・みっちり一時間丁寧かつ分かりやすくお話ししていただきました。
大変興味深く、スタッフ全員が理解を深めることができました。
その内容の一部を紹介してみます。
・日本と諸外国では、一人あたりの虫歯の数に大きな差が見られる。19歳の年齢で比較すると、日本は9.2本に対し、スウェーデンは3.6本である。(99年データ)砂糖消費量等では、日本が圧倒的に諸外国に比べて少ないことから、フッ化物の応用による違いが、虫歯の本数に影響していると考えられる。
・フッ化物の応用方法には、全身応用と局所応用の2つがある。全身応用は体内に直接飲み込むことで取り込む方法。局所応用は、歯に塗布し、全く飲み込まない方法。
・諸外国では、多くの国で、全身応用を取り入れているそうだ。具体的には、水道水や食塩、ミルクなどに添加することで、自然に摂取している。しかし、日本では、まだ行われていない。
・日本では、局所応用を積極的に推進している。効果については、以下の通りである。
*フッ化物歯面塗布…予防効果30%〜40%
*フッ化物配合歯磨剤…予防効果20%〜30%
*フッ化物洗口剤…予防効果50%〜80%
・フッ化物洗口剤とは、フッ化ナトリウムのうがい液のこと。保育所や幼稚園、小学校でも集団で実施しているところが増えている。6年間小学校において、フッ化物局所応用法を実施した児童の20歳における平均虫歯の指数は、5本である。一方、実施していない児童の指数は11本である。 実施していない児童の虫歯の指数に比べて、大幅に少ない。
今回のセミナーにより、フッ化物の虫歯予防の有効性を改めて認識しました。特に、フッ化物洗口剤が他に比べて、予防効果が高いこともわかりました。洗口剤は、うがいができる3歳くらいの年齢から始められますし、ご家庭で実践が出来るので、毎日の生活習慣として取り入れるとよいと思います。本クリニックでもご購入できます。また、フッ素配合の歯磨き剤も数多く置いてあります。
虫歯のリスクを少しでの減らすために、患者さんにもフッ素を理解していただき、効果的に取り入れていかれる必要性を感じました。 本クリニックには、フッ素を塗布して虫歯予防を目指す「かむかむクラブ」もあります。
お気軽に、フッ素について、スタッフにお尋ねください。
吉田様、今回は貴重なご提案をありがとうございました。